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ベーカリーアドバイザーの部屋

パン作りのお悩み解決、超わかりやすくに挑戦しています。

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2020-06-26 (Fri)

今までと違う視点からパンの美味しさを見つけてみる

今までと違う視点からパンの美味しさを見つけてみる

いきなりの報告ですが、いよいよ小麦作ってみようと思っています。「何のこと? 農家でもやるきなの?? 何かあったの???」と、誰も聞いてはくれないと思いますので、自分で説明しておきますと・・・人生で一番多くの時間を共にしてきた焼き立てパンの世界・・・パンとの出会いも、そしてはじめて感じることが出来たやりがいも、皆この環境から頂きました。本当に心から感謝しています。そして、若かりし頃のバカなわたしに、...

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いきなりの報告ですが、いよいよ小麦作ってみようと思っています。

「何のこと? 農家でもやるきなの?? 何かあったの???」

と、誰も聞いてはくれないと思いますので、自分で説明しておきますと・・・

人生で一番多くの時間を共にしてきた焼き立てパンの世界・・・

パンとの出会いも、そしてはじめて感じることが出来たやりがいも、皆この環境から頂きました。

本当に心から感謝しています。

そして、若かりし頃のバカなわたしに、たくさんの経験をさせてくださった当時の会社の社長及び役員の方々。

時代と言うのも手伝ったことは確かですが、毎年のように新規オープンし、そして時には失敗をし、時には大成功し、考えられないほど多くの人の上に立ち、面接をし、人材を発掘し、育てては裏切られたり辞められたりしながらも、店舗数と売り上げだけは上昇を続けたあの20代のころ・・・

色々な人との関り、そして多くの苦難や挫折を経験させていただけたからこそ今の私があるのであり、当時関わってきた人達との思い出はこれからも消えることはなく、そしてこれからも感謝の気持ちを持ち続けながらこのブログを続けていきたいと思っています。

何が正解でどの道を進めばよいのか、毎日のように迷いながらも自分を信じて進んできましたが、やはり仕事であり経営であることから、やがては作る喜びや美味しさを求める喜びをかみしめる余裕すらなくなり、対前年比、目標対比、利益率、人員効率などと言うものばかりが目的となり、「組織の味気なさ」のようなものを痛感し、独立してからは出来るだけ組織とは関わりたくないと心に決めていました。

しかしながら、個人を相手にして生活していけるほどの収入を得られるはずもなく、結局は組織に属しながら休日にボランティアで個人を助けるというようなライフスタイルになっていました。

焼き立てパン屋時代には、やたらと旺盛な研究心があり、冷凍・冷蔵に関してほぼ独学で様々な製法を模索し、セントラル工場まで建設して作業の分担化を図り、効率という面で目標を達成できても、各店のオリジナリティが育ちにくくなり、総合的な成功と言う訳にはいきませんでした。

製法と共に販売方法も様々手掛けて、やったことがない製法、やったことがない販売方法はもうないというほど色々と試みてきました。

気が付けば、つい最近まで試みていた焼成冷凍へのチャレンジを終えて、「よくもまあ色々とやってきたもんだ」という気持ちと、それでもまだ何かが足りないという気持ちとが交差していました。

そんな時期にコロナ禍となり、パンのネット販売でもやろうか、あるいは移動販売でも始めるかなど色々と考えながらも、自宅では相も変わらずパンを作り、家庭でのパン作りはパン屋さんのパン作りとはコツも、そして何より目指すべきものが全く違うなと感じることが多く、時間もあるしということで、家庭でのパン作りに特化したブログを始めたのでした。

ご家庭でのパン作りの参考に


そして色々なパン屋さんのパンを買って食べながら、これからの方向性の参考にしたいと考えていたのですが、どこで何を買っても ”美味しい” と感じることが出来ませんでした。

もちろん美味しいはずです。

それは解ってはいるのですが、でもやはりなんか味気ないと感じたり、感動しないのです。

具材の斬新さとかデザインというのは、とても素晴らしいと感じるのですが、肝心のパンが美味しく感じないのです。

むしろパスコの超熟の方が味わいを感じ、フジパン本仕込の方がしっかりバターを感じるのでした。

石窯パンとかハード系専門店に行っても、何か今一だなあ・・・と思うようになり、とうとう舌がいかれたのかとも思いました。

今ではモールなどでも見かけるインドカレーとナンをいただけるお店のナンは、とても美味しいと感じます。

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しかし、ハード系のパンを使ったサンドイッチなどを食べても、やっぱりパンが今一だと感じてしまうのでした。


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見た目は間違いなくオシャレであり、ソース類も色々と工夫されていることは解るのですが、パンが美味しくないのです。

何かにつけてブログ内にて、私はあまりパン食が好きではないということを紹介してきましたが、それでも普通の人よりは食べる方だと思いますし、菓子パンはあまり食べませんが、やはりハード系のパンはサンドイッチも好きですし、そのまま何もつけずに延々と食べていられるほど好きなのです。

しかし、今や一般の町のベーカリーではハード系の品揃えは非常に少なく、しかもとても美味しいとは感じられません。

やや都会に行って名だたるお店に行っても、正直外れも多い。

「じゃあそんなに言うなら、自分のパンはそこまで旨いと言えるのか???」

そう自問自答した時、「まあまあかな」としか浮かばなかったのです。

私のパンを食べた人、教えてきた人達は皆美味しいと言ってくれます。

でも自分では正直なところ、「時に80点、そして時には60点」としか感じていないのでした。


これが本音でした
なんかもうすっかり究極の美味しさみたいなものを追い求めることは辞めていました。
日持ちさせることとか、しっとりさせることとか、製法に関してはずっとチャレンジし続けてきたわけですが、自分自身が最高だと納得できるようなパン作りなんてしていても、しょせん売れるかどうかは別問題だしという気持ちがあり、追う意味すら感じないでいました。


しかし、何を食べても今一だと思ったとき、何かこのままではいけないような気がしてきたのです。

「もう少しだけ心から旨いと自信をもって言えるパン作りに挑戦してみよう」

そして、それをこのブログで紹介していくことを目標として、素材から見直してみようと考えたのでした。

割と早い段階からフルーツなどから起こした酵母には魅力を感じていませんでしたし、小麦から起こす種に関しても、かえって味を悪くすることがあると感じていて、あまり色々と試すことをせずに来ました。

しかし今では、小麦の特性をもっと生かし、様々な酵母の共演によって新しい味が作り出せるような気がしてならないのです。


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私自身はこういったパンが大好きなのですが、日本では今後も絶対にこれらが売れ筋になることだけは無いと思っていました。

しかし、伝統とか製法にとらわれることなく、日本人の好む味に出来ない訳ではないと考えてみると、まだまだやれることはあるような気がしているのです。

色々とチャレンジ・・・といっても人生そこまで好きなことをいつまでもやらせてはくれません。

本当にこれが最後の仕事だと思って、本気で取り組んでいきたいと思っているのです。

最近ではコロナ禍の影響もあり、ほぼ毎週更新できていたブログですが、もしかしたらあまり更新できなくなるかもしれません。

そんな時は、「一生懸命農家してるんだろうな・・・」と思っていただければ幸いです。

必ず、新しい石挽小麦全粒粉と新しいフルーツ酵母などを使った、自信作をご紹介できる日を夢見て、地味な作業に挑戦していきたいと思いますので、これからも応援のほどよろしくお願いいたします。