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2020-02-20 (Thu)  06:00

グルテンフリーと自己免疫力、あなたはどちらを信じます?・・・

あ~冬はやっぱりこれがやめられない・・・・

そんな平和な毎日が我が国の最大の特徴であると信じたい・・・

しかし現実には・・・

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パンにかかわる仕事をしている、あるいはパンという食べ物をこよなく愛しているという方はかなり多いはずですが、そんな小麦粉大好き人間の皆様はこの問題についてどのようにお考えですか?

この問題ってどの問題???

そうですよね、そもそもパンにまつわる問題として代表的だったのは食品添加物とか化学物質とかでしょうか。

発がん性があるとか、長きにわたって体内に居座り、やがて重篤な健康被害を巻き起こす危険があるなどと言われ、、なるべく無添加の原材料を使い、天然の酵母を使い、そして外国産は何かと信用できないので国産の小麦を使ってパンを作るという方、そして企業でも何となくそんな動きであることは間違いないでしょう。

今では日本人の主食がご飯からパンに変わりつつあるくらい、日々の暮らしの中に溶け込んでいるパンという小麦粉加工食品。

小麦粉関連の食品と言ったら、当然のことながらパンだけにはとどまりませんよね。

うどんにラーメン、スナックやケーキ、ブイヨンや調味料、さらにはつなぎとして使われるハンバーグやハム、そして分散剤として使用されているものの中には化粧品や洗剤などもありますので、小麦粉を否定されるととても生活が窮屈なものになってしまうでしょう。

がしかし、今ではなぜか農薬とか食品添加物を上回る勢いで世間を驚かせているのが

グルテンフリー というキーワードなのです。

グルテンフリーとは???という人はさすがにもういないくらい浸透しているワードですので、ここで詳しく語るつもりはないのですが、ただただ残念なのが、なんちゃって過敏症になる方が多くて迷惑だということなのです。

そもそもですよ、今までいったいどれだけ小麦粉にお世話になってきたと思います???

私たちの体のほとんどは、小麦食品で出来ていると言っても過言でないくらいお世話になってきたのではないでしょうか?

化学物質とか発がん性物質と疑いのありそうなものは、できるだけ取らない方が安全ぽいってことくらいは皆さんの誰もが理解してそれなりには実践していると思うのです。

しかし、小麦粉を使った食品を食べるとこんな悪影響があるということで、

グルテンは主に小腸へ悪影響を及ぼす可能性が指摘されていることもあり、お腹の不調やだるさを感じる方もいらっしゃいます。グルテンが原因の可能性がある症状としては、自己免疫疾患のセリアック病、グルテンを消化しにくいことで慢性的な不調が現れるグルテン不耐症(過敏症)が知られています。

さらには中毒になる、暴力的になる、頭痛を起こす、はてには脳にまで悪影響をおよぼし、認知症を発症しやすくするという研究もあるなんてことが報道されていて、

「え~っじゃあパンは最悪じゃん!!」

という方も出てきますし、そういえばなんか体調が悪いのはパンのせいだったんだという方も少なからず出てくるのです。

小麦粉というお米を抜くくらいの定番の食材を、よくも悪者扱いしてくれたなと怒っている人も多いとは思いますし、これからのパン業界はどうなっていくのでしょうと心配されているオーナーもいる訳です。

はたして本当にグルテンというのは、そんなに身体にとって悪影響があるものなのでしょうか?

それを実証できるだけの研究が行われてきたのでしょうか?

真実として受け止めていかなくてはならないことなのでしょうか???

そんなことに目を向けながらも、危険である、将来にわたって体内に蓄積されていくので今は発症しないが将来確実にがんになる・・・などと言われてきたものについて改めて今を見てみるといったいどうなっているでしょう。

例えばダイオキシン

庭で焚火をしただけで通報されてしまうような、猛毒を大気中に放出する危険な物質であると数十年前に言われ続けていましたが、今ではぱったり聞かなくなりました。

それどころか、実はダイオキシンは無害であるという研究結果が出てしまっているのです。

タバコと副流煙

タバコを吸う方が非常に少なくなって・・・というよりも、たばこを吸うのは悪だみたいな世の中なので仕方なくかもしれませんし、タバコは自分だけでなく、その煙が周りの人に悪影響を及ぼす危険が大きいとしてとにかく悪の根源みたいな扱いをされてきた喫煙者達。

しかし、その喫煙者の激減が進んでいるのにも関わらず、肺がんの発症率は年々増え続けており、しかも喫煙者数そのものが少なかった女性の方がむしろ、肺がん患者が増加傾向にあるということで、そもそもタバコと肺がんとの因果関係は実はまったくないことが明白になったと言われています。

牛乳は毎日飲みましょう、肉は控えましょう、サラダは毎食食べましょう・・・

誰でもが恐らく小さいころからお母さんに、そして学校の先生などにそう言われてきたと思います。

しかし今現在の常識では、

牛乳やヨーグルトはお腹を壊すだけで日本人には悪影響しかない。

肉食は体力維持には欠かせないので積極的に食べるべき。

生野菜は実は毒素が食品添加物の何百倍もある。

さらにはドレッシングに使われるサラダ油は認知症を発症する危険性が高いということで、生野菜にドレッシングをかけて食べるということは、残留農薬の危険性よりもむしろ野菜そのものが持つ毒素とサラダ油のダブルで危険であるという研究結果が出ているのです。

いかがですか・・・

知っている方と知らなかった方がいるのは解りますが、今までの常識が実は真逆の悪だったということなのです。

牛乳が身体に悪いなんて・・・いまさら言われても・・・

という60・70・80代の人は少なくないでしょうね。

しかし逆に言えば、「今更何を言われても驚かないよ・・・」

「実際元気だし・・・」

という方も多いことでしょう。

サラダ油やオリーブオイルというものも、ドレッシングをはじめ揚げ物関係のすべての大人気食材に欠かせない油として、今までさんざん宣伝してきたのはいったい誰なのでしょうね。

肉の脂身がいかにも血液をドロドロにする的なイメージをさんざん与えておきながら、実は肉の脂の方が身体作りには必須であり、植物油の方が危険だというのが現在の主流になっています。

その他にも、あれだけ有機栽培の野菜を取るようになどと言っておきながら、実は有機肥料が大気汚染の元凶であるという報告もあり、今どきの農薬の方が有機肥料よりもよほど安全であるとまで言われているのです。

様々な研究機関というものがあるはずで、そこには想像もできないような頭脳の持ち主がいて日夜研究に明け暮れている・・・はずだとイメージしておりましたが、これだけ真逆のことを毎回毎回出されますと、グルテンが実は体には最も良いというデータが出てくるのも時間の問題ではないかと感じてしまいます。

数十年前なら、新聞やテレビなどの報道でしかそれらを知るすべがなかった訳ですが、今では個人でも情報を発信できる時代なので、より切り込んだ研究なども発表しやすくなっているのは事実で、だからこそ真逆の論調も出回るのだとは思いますが、やはり最後は自分で判断する以外にはないということを痛感させられますよね。

毎朝毎朝、早朝番組ではサプリメントを販売しています。

ビタミンCがレモン100個分とか、グルコサミンが・・・コンドロイチンが・・・一日分の野菜がたった一錠で・・・と、声高々に芸能人が連呼しながら感動の嵐がスタジオを包む・・・

あんなもの買う人がいるのだろうかと思いきや、これまたとんでもなく売れている。

そういわれてみれば、テレビで大豆が良いと言えばスーパーから豆がなくなり、納豆が良いと言えばスーパーの店頭から納豆が消える・・・

なにか単品で体に良いと言われている食品を食べたところで、それが身体に直接何かを与えるとしたら、お腹を壊すかもしれないとか、腸内バランスを悪くするということくらいで、実際には良いことなんて何もないのにと考える私のような人間と、なんとなくそんなことは解ってはいるが、とりあえず乗っておいた方が面白いじゃんというような方が多いのかもしれませんね。

しかし、体に良い系ならこのように楽観的にとらえていても問題ないかもしれませんが、体に悪い系の研究というのはもう少しはっきりとした臨床試験なりをしたうえで発表してもらいたいものだと思いますが皆様はいかがでしょう。

結局は自分にとっては何が良く、自分にとっては何が悪いかで判断する以外に方法はなく、確実にアレルギーをお持ちの方は注意が必要でしょうが、それ以外の人はあまり気にせずに好きなものを食べる、ただし食べ過ぎは禁物というのが最善の食の安全になると思います。

人間関係も食生活も人生も、そして病原菌などの明らかな害とも、実はバランスが一番だと言われています。

どちらかに一方的に片寄った考え方で臨むのではなく、自分の好きなものを食べる、ただし同じものばかりをたくさん食べない。

やたらと除菌だ滅菌だといって自分を守ってくれる菌まで殺してしまうと、免疫力がどんどん下がってしまい、自らを修復したり防御したりするシステムが働かなくなってしまいます。

サプリメントで、ある一定の成分ばかりを大量に体内に入れてしまう、風邪を引けば薬、熱っぽいと言えば薬、胃腸がと言えば薬、疲れがと言えば薬という方も逆に免疫力が心配です。

医療関係の情報や、安全とか安心な食生活という情報にばかり目を向けていると、自らの免疫力を逆に低下させて、かえっていらぬ病気にかかりやすい身体を作ってしまう危険もあるのだということを大いに考えていただきたいと思います。

さらにグルテンフリーに関しては、パンや麺類などを食べると明らかに体調が悪くなるというようなことが実感としてあるようなら、しばらくやめてみる。

それでも改善されないようならグルテンは関係ないと思います。

でもそんな自分を臨床試験するようなことはやりたくない、すぐにでもグルテンフリーしたほうが良いのでは・・・

という方も少なからずいるでしょうが、そもそもグルテンがいかに悪いかが今後さらに実証されたとしても、先ほども触れましたが、そもそも食品単品を体に入れたからと言ってすぐにどうなるとうようなことは逆に出来ないのが人体というものですから、どうか緩い気持ちで適当に考える程度がよろしいかというのが結論になります。

今後必ず ”実はグルテンは体にかなり良い” という研究が出てきますよきっと!!




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最終更新日 : 2020-02-20

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