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2020-11-11 (Wed)  12:39

自己啓発を怠るなかれ・・・

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部下の一人がとても使えない人間で、毎日そのことで頭がいっぱいになり眠れない・・・

自分の仕事が遅いせいで、どれだけ周りが困っているのかを何故解らないのか・・・

自分勝手にもほどがあるメンバーがいるが、辞めてもらうべきか・・・


職場での人間関係、とりわけチーム力が問われる仕事(もちろん手作りパン工房での仕事)においては、上記のような相談はかなり多くを占めていて、自分自身の職場においても常に悩みの主流であることは間違いありません。

近所付き合いや交友関係においても、当然ながら悩み多き人間関係ではありますが、それが作業中のチーム内だった場合には尚更大変で、売上や品質にも大きく影響してくる重要課題だと言えるでしょう。

チーム内の人間関係が円滑で、上下関係には信頼感があり、互いが互いを助けるような働きが出来ていたとしたら、それはそれは働きやすい、そして学べる職場であると思いますし、様々なことが円滑に進んで有意義な一日が約束されると思うのです。

しかし、確実にベストパフォーマンスが発揮できるチームの方が希少であることは想像に難くありません。

なぜなら私自身の経験でも、必ずと言ってよいほど足を引っ張る役割を担うスタッフの存在がありましたし、一人っきりで仕事をしている人以外の友人に聞いても、皆口を揃えて悩みをぶつけてきます。

悩みと一概に言っても色々あると思うのですが、売上不振を筆頭に将来性しかり、品質の安定や向上しかり、クレームや衛生管理しかり、設備の老朽化しかりと、悩みのない毎日なんて存在しないとは思いますが、そんな中でもとりわけ心が折れるのは人間関係ですよね。

売上も利益も商売なら最も大切な問題なのにもかかわらず、それらを圧倒的に凌駕するのが職場内の人間関係だと思うのです。

どんなに忙しくても、どんなに重労働でも、職場の人間関係が円滑であればどれほど清々しい一日で追われる事か・・・

逆に、人間関係がぎくしゃくしていると、どれだけ憂鬱な一日になってしまうことか・・・

この差はとても大きく、そしてそのことでお悩みの方もかなり多いのが実情ですよね。

さてここで問題です!

あなた自身は円滑なチームの人間関係づくりに貢献していると思いますか?

それとも迷惑をかけてしまっている方だと感じていますか?

もうちょっと踏み込んでみましょう!

あなた自身はチームの皆が助かるような動きが出来ていると思いますか?

そしてその動きがチーム全体の手本となって、無くてはならない存在であると思っていますか?

それとも明らかに足を引っ張っていて、ギクシャクしていることを感じますか?

私が頂く相談のなかには、責任者の方からくる相談もあれば、自らが足を引っ張っていることを感じて悩んでいるという方からの相談もあります。

どちらの方からの相談でも共通していることは、最終的には好きか嫌いかで決めていることが多いという点です。

というよりも、悩んでいるうちに徐々に嫌いになっていくと言った方が正しいのかもしれませんが・・・

いずれにしても、一度すれ違ってしまうと修正はとても難しいですよね。

しかし、あまりそのことばかりに神経を使っていると、双方ともにいいことは何もありません。

大きな気持ちで包み込む慈愛の精神も責任者になれば必要ですし、もし自分が足を引っ張っていると感じているのであれば、信頼獲得のためにいかに行動するかにかかっていると言えるでしょう。

今回は特に、「足を引っ張っているとは感じるものの、自分的には精一杯でこれ以上どうすればよいのかが解らない」と、特に作業スピードが遅いと感じておられる方々に向けて、一つ一つチェックしながら私なりのアドバイスを伝授したいと思います。

まずは自分のいたらない点を素直に認めましょう。

そして出来ることから始めましょう。


一旦ぎくしゃくしてしまうと、それはもう只々自分以外が敵に見えてきてしまうことでしょう。

しかしながら、作業が遅いということは確実にメンバーに迷惑が掛かっていることは確かですし、作業が遅い、仕事が遅い、段取りを組むのが苦手、のんびり屋であるということは手作りパン工房においては致命的であると言っても過言ではありません。

いや、作業は意外と早い方だ・・・と言っても、雑では同じくダメでしょう。

作業が早い人と遅い人とでは、「こんなに違うものなの???」というほどの差が生まれてしまいます。

そしてそれがダイレクトに売り上げや品質に影響を与える訳ですから、きちんとできている人からしてみれば、あなたは相当使えない人というレッテルを張られていることになるでしょう。

なのに、それなのに、えっマジで自覚がないの???

と言いたくなるほどマイペースで仕事をしている人がいます。

そして「申し訳ない」という態度をとっている訳でもないはずです。

これでは火に油を注いでいるようなものですから、いつかは爆発して退職となってしまう訳です。

自分の作業が明らかに他の人に比べて遅い・・・それはある程度自分でも解っているはずです。

もしある程度でも感じていることがあれば、それはすでに周りのイライラを招いていると思って間違いありません。

素直に認めて、ことあるごとに「遅くてすみません」とわびる態度が重要なのです。

勇気がいることですが、年齢やキャリアに関係なく、自分のいたらなさをきちんと認めて、そのことで迷惑をかけていると思われる人達に詫びるのです。

その謙虚さが自己啓発のスタートだと思ってください。

言われて詫びることはあっても、自ら詫びる人を私は知りません。

しかし私自信は、そのようにして初めての作業や不慣れな職場ではとにかく詫びて、学ぶ姿勢があることをアピールしてきました。

「迷惑をかけているとしたら申し訳ない」と言う気持ちを持つものを攻撃してくる人と言うのはあまりいないものです。

そのかわり、いつまでたっても成長できなかったらその侘びはうそになってしまいますから、詫びた時点から努力することを約束したことになる訳です。

つまり、詫びるということは決意表明でもある訳ですね。

その決意が相手に伝わった時、しばしの猶予をくれる訳です。

そのようにして自分に目標を与え、そして少しでも早く成長しようと思えるかどうかですべてが決まると私は思います。

努力している人、一生懸命取り組んでいる人を見ると、心が打たれるものですよね。

人間と人間の関係ですから、必ずしもスッキリとはいかないこともあるでしょう。

気に入る気に入らないとか、生理的に無理とかで判断する人もいなくはありませんが、ある程度の実力が身につくまでの辛抱だとも言えるでしょう。

しかし、自らがなくてはならない存在になれていないと感じるのであれば、いつでも謙虚に、そして努力を惜しまない姿勢でいないと、成長はそこでストップしてしまいます。

誰かのせいで辞めるとか、誰かのせいで悩むとか、どちらの派閥に属するべきかとか、人の顔色を伺いながら仕事をしているとかと言うのは、とてもレベルの低い世界です。

そんなことには目もくれずに、ひたすら人の役に立つ、組織の役に立つ、なくてはならない存在になるべく努力をしていきましょう。


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自分の動きを改善したければ、誰かの動きを真似ることから始めましょう。



仕事の遅い人というのは、段取りを組むのが苦手です。

つまり、自分の中でタイムスケジュールがパッと作れないのです。

そして仕事の優先順位を付けるのも苦手です。

どの作業を優先すべきか、どの作業の合間にこの作業を入れ込めば効率が良いかが判断できないとも言えるでしょう。

作業の早い人というのは、ほぼ何かを持って移動していますが、作業の遅い人というのはほぼ手ぶらで移動しています。

「まばたきするのにも時間がかかっている」そう考えられる人というのは、少しでも無駄な動きを省いて時短できるように努力しています。

原材料や機材・備品の整理整頓から配置までを入念に計算して行う作業と、作業ごとにいちいち移動していてなかなかはかどらない作業では、かかる時間が大きく違ってきます。

成形などの手さばきのスピードもさることながら、意外とこれらの準備とか配置も重要で、いずれにしても作業の一つ一つに要する時間も把握しながら行うのが仕事の早い人の特徴と言えるでしょう。

それに比べると、あっちいったりこっちいったりと、なにかとうろうろと動き回っている人と言うのは段取り苦手派の人で、これが結果的には疲れの原因になったりもするのです。

無駄な動きと言うのは本当に無駄ですから、何が必要な動きで何が無駄な動きなのかを知る必要がある訳ですが、仕事の遅い人と言うのはそこが理解できないことが多いのです。

ですので、まずは仕事の早い人の動きをじっと見て真似をするのです。

何の成形をするのに何分かかったか、どこに何を配置して作業しているか、右手に何を持ち左手に何をもって成形しているか、リズム感や移動スピードなどをとにかく真似できるようにじっくりと観察するのです。

良くこのことをアドバイスすることがあるのですが、そのアドバイスに対して仕事の早い人と言うのは「なるほど、解りました」と言うのに対して、仕事の遅い人は「そんな時間はありません」と答えが返ってきます。(笑)

対照的でおもしろいなといつも感じてしまうのですが、解りやすく言うと仕事の遅い人というのはゆとりがないのですね。

気持ちだけは常に焦ってしまっているとも言えるでしょうか。

この、手は遅くて段取りも悪いのに、気持ちだけは焦っている状態ではけして良い結果は得られません。

作業の早い人のまねが出来るようになれば、少しずつ時間に余裕が出来るようになりますから、その為にも観察はとても重要なのだということをご理解ください。

また、なぜ真似なのかといいますと、早く作業を行うにはコツがあり、そのコツをつかめていないから遅くなるのです。

真似ても教わっても良いのですが、そこで自分を出さないで素直に教えを乞うことが重要で、コツさえつかんでしまえばそのこつはやがて自分のものになりますから、とにかく色々な人の良いところを真似するクセをつけると、驚くほど作業が早くなります。

実は私自身もどん臭かった一人でした。

それを解決したと実感したのがある人の動きを真似てからなのでした。

それ以降私のパン人生は形態模写で出来上がっています。

このパンの成形は誰誰の真似・・・みたいなもので、すべてのパンに真似させていただいた方が存在すると言っても過言ではありません。

それどころか麺棒のかけ方、分割の仕方、歩き方、パンチの仕方などなど、講習会などで講師をする先生を最前列で見て真似をする・・・そんな日々でした。

ですのでこの形態模写はとてもお勧めです。


自分の作業スピードが速くなればそれでよいという訳ではありません。

チームにとって有効な動きとは何なのかをつかみましょう。


職場内での作業というのはチームで行うことが多いと思います。

チームと言うのは例えばスポーツで言えば、合宿をして寝食を共にしながら信頼関係を築くことが多いと思いますが、パン屋さんの工房内ではそこまで求められることはあまりありませんよね。

まあある職場もあるでしょうが・・・(笑)

この場合パン屋さんは仕事ですから、スポーツのチームとは少しばかり考え方が違うとは思うのですが、チームワークが大切なのは同じですよね。

つまり、そこそこの信頼関係がないとうまく機能しない訳で、ある意味ワンチームが理想ではあると思うのです。

しかしあくまで仕事ですから、各メンバーがいったいどのような家庭事情を抱えているかと言ったことや、どのような趣味を持っていてとか、どのような人生観をもっているかなどは直接仕事とは関係ありませんので、職場に入ったら何を優先すべきかが共有できてさえいればいいわけですね。

ということは、限られた時間の中でいかに高品質のパンを素早く完成させることが出来るかが最優先の課題であり仕事である訳ですから、やはり作業スピードと言うのは全員が早いに越したことはないわけです。

しかしそんな中でも「私は作業が他の人に比べて遅いので、迷惑をかけていて申し訳ない」と感じている人がいたとしたら、是非上記に紹介した形態模写を実行してほしいのですが、その他にも念頭に置いて行動してもらいたいことがあるのです。

それは、作業の全体像を見るということです。

先ほども説明しましたが、作業の遅い人というのはある意味ゆとりがないので、自分の目の前のことしか見えていません。

それだけに、今オーブンで何が焼けて、今ミキサーでは何が捏ね上がって、今成形では何が作られているか、お店にはどの程度のパンが並んでいるかなどの全体的な動きが全く見えていません。

これが見えていないと、結局はチャンスロスも出てしまいますし、本日の作業がいつ終わるのかも計算しようがないのです。

形態模写のくせがついてくると見えてくることなのですが、仕事の早い人というのは目の動きがとても速いのです。

つまり、手を動かしながらも全体を把握していて、的確な指示を自らの仕事をこなしながら行えるのです。

また、もっとすごいのは常に時間に余裕がありますから、必ず誰かの作業を手伝うことが出来ます。

こんな人の動きを形態模写できれば最高なのですが、さすがにすぐには無理だとは思いますので、作業の遅いあなたにも出来ることをお伝えしておきます。

それは、移動する際には必ず何かを持つクセを付けるということです。

出来れば両手で・・・

この移動と言う行為には実はとても時間がかかっているのです。

しかも一日を通して考えるととんでもない時間移動を繰り返しています。

「でも、そんなに毎回持つものなんて無いんじゃない・・・」

そう思う人はまだ全体が見えていない証拠です。

例えばです、お店にパンの在庫を確認しに行ったとしましょう。

そんな時に、何気にレジ袋やセロテープなどの補充をしてあげる・・・

他の人が今行っている成形に使う具材が少なければ、新しいものを持ってきてあげる・・・

あなたが男であれば小麦粉を運んであげる・・・

オーブン近くを通れば、焼けたパンを品出ししてあげるなどなど、全体的に見れば「あっそれ助かる」ということは山ほどあるはずですから、まずはあなたがそれを率先して行うようになれば、やがてはそれがみんなの動きになっていくことでしょう。

私が相談者の方と話をしていると、皆さん感謝の言葉をあまりいただけた記憶がないようです。

それは、自分の作業に必死になり過ぎて全体が見えていない為に、別に不親切な訳ではないのですが、他人のためになるような行動が行えていないのです。

そうなりますと結果的には、「仕事は遅いし気はきかないし・・・」みたいな判断になってしまうのです。

日ごろでも余裕がないのに、とてもそんなことは無理だと言いたいところでしょうが、一つでも二つでもよいのです。

どうせ移動するなら、ついでに誰かの役に立つものも一緒に運んであげる・・・そんな気遣いがチームワーク作りにはとても大切なのです。

そして、そんな小さな親切と思うようなことでも、必ず誰かが見ているものです。

そしてそのような行動が当たり前に行えるようになったら、もうそこには作業が遅いあなたはいないはずです。

なぜなら、全体を見る習慣が身につけば、段取りもつかめるようになってくるからです。

どんなに性格が良い人でも、作業が遅いだけでパン屋の工房では邪魔者扱いされてしまいます。

逆に、どんなに性格が悪くても、作業が早ければとても感謝されます。

それがパン屋の仕事を行う上での絶対ですので、この仕事を続けたければ自らの意識を変えていくしか方法がないことを知り、一日も早い行動を期待しています。


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最終更新日 : 2020-11-12

* by -
こんばんは!
質問です
パン屋で働いてます
揚げパン(ドーナツ、揚げあんぱん)
表面がシワシワになるのは何故ですか?
揚げると縮むのはなぜですか?
揚げあんぱんが、ひっくり返らない日があるのはなぜですか?

共感しました * by 晴夫
はじめまして。私はパン工場で管理職として働いているのですが、今回の内容、日頃から現場で自分がスタッフに伝えていることが、ほとんど書かれていて、すごく共感しました。あまりにも現場のスタッフがなかなか理解してくれないので、自分のしていることが間違っているのかと思うこともありましたが、同じことを考えている方がいるということを知っただけでも、なんだか安心しました。なにが起きるかわからない世の中ですが、今後も共感できる記事、楽しみにしています。

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こんばんは!
質問です
パン屋で働いてます
揚げパン(ドーナツ、揚げあんぱん)
表面がシワシワになるのは何故ですか?
揚げると縮むのはなぜですか?
揚げあんぱんが、ひっくり返らない日があるのはなぜですか?
2020-11-11-19:47 * - [ 編集 * 投稿 ]

共感しました

はじめまして。私はパン工場で管理職として働いているのですが、今回の内容、日頃から現場で自分がスタッフに伝えていることが、ほとんど書かれていて、すごく共感しました。あまりにも現場のスタッフがなかなか理解してくれないので、自分のしていることが間違っているのかと思うこともありましたが、同じことを考えている方がいるということを知っただけでも、なんだか安心しました。なにが起きるかわからない世の中ですが、今後も共感できる記事、楽しみにしています。
2020-11-14-03:44 * 晴夫 [ 編集 * 投稿 ]