
本来であればこのイメージのごとく清く正しい、未来をつくるための政治を行ってくれる人を選ぶはずの選挙・・・
つい先日の参議院選挙においても、結局のところ自民党の圧勝で終わりました。
皆様の中の多くが自民党を支持したということになるわけですが、このことでこれからの日本は良くなっていくのでしょうか。
自民党に投票した人は、自民党に任せておけばこの国は安泰であると本当に思って投票したのでしょうか。
もちろんそうだという人も多いかもしれませんが、実は長い物には巻かれろ的な人、あるいは「どうせ他の政党では無理だろう」という、ろくに政策も知ろうともせずに諦めてしまう人も多いのではないでしょうか。
「民主党政権に政権交代しても結局何も変わらなかった」
「やっぱり数の多さにはかなわないのではないか」
「他の政党に期待するだけ無駄」
そんな雰囲気が特に若い世代にあり、確実に選挙には毎回行くという支持層に根強い人気がある自民党だけが毎回圧勝する構図となっているのが今の選挙の実情だと思うのです。
確かに高度成長期以降1990年位までは自民党の政治というものがこの国を良くしていました。
腐敗も多かったですが、反して国民の生活も非常に向上していきました。
腐敗は今も当時も当然あったわけですが、今は何かというとそちらにばかり報道が加熱し、すぐに責任問題に発展して辞任に追い込む風潮が広がり、肝心の「政治家としての仕事の中身」「その政治家が国のために何をしてきたのか」は報道されることがないまま、政治というものの本質が置き去りになっている気がします。
クリーンでさえあれば、果たしてこの国は良くなっていくのでしょうか?
いいえ、それは絶対に違います。
その政治家の人間性がたとえ歪んでいたとしても、国民のためになる政治を行ってくれるのであれば、我々の生活は確実に良くなっていくはずです。
しかしどうでしょう・・・この1990年以降の30年、国民の所得、我々の給与が上がっていないのは、世界の先進国の中で我が国だけなのです。
高速道路や新幹線などのインフラの長期計画も完全にストップしてしまい、報道でもご存知のように電力が足りないとか、あちらこちらで橋や水道管の老朽化による事故が相次ぎ、それでも国は財源がないなどと言って具体的に動こうとはしていません。
かつて先進国として世界をリードしてきた我が国が、間違った貨幣論のために今だに「借金国だからお金がない」などという馬鹿げた一部のお役人のせいで、どんどん発展途上国を目指していることになるのです。
発展途上国になる・・・ということは具体的にはどういうことなのか皆様は考えたことがありますか?
それは、わかりやすく言うと江戸時代に戻るということです。
「アホか、まさかそんなことはあるはずもない」
そう思いますよね。
しかし今着実にそこを目指して進んでしまっていることに気がついている人達が必死に声を上げているのです。
「このままではこの国は無くなってしまう」
つまり、外国に乗っ取られて植民地となってしまう可能性があるという意味です。
そんなことはありえないと誰でもが思いたいところでしょうが、ありえないようなことはもうすでに目の前で起こっていますよね。
ウクライナ侵攻もそうですし、コロナの第7波もそうでしょう。
長期的な原油価格高騰によるエネルギーの高騰、食糧不足、そして特に我が国では地震と豪雨災害の頻度はどんどん増しています。
今こそ大急ぎで電力問題を解決し、農業支援で食料の自給率を上げ、防災対策を全国規模で行い、東京一極集中をなくすためのインフラの整備を行っておかないと、今もし東京で大地震が起こったら、この国の機能は完全に麻痺してしまいます。
更にです、もういい加減専守防衛なんて絵空事から目を覚まし、自分の国は自分で守れるようにする、このことだけは今の総理もそうお考えのようなので期待していますが、いずれにしても非常にお金がかかるわけです。
さてここで考えなければいけないのが、今の政局が行おうとしている増税です。
支払っていながら知らない人も多いであろう
所得税に上乗せされている復興税
東北の復興のために、国民に負担をという税なのですが、なぜ国民が負担しなければならないのでしょうか。
また、電気代にしれっとプラスされている再エネ発電賦課金・・・
いわゆる補助金というものがいろいろな事業に補助の名目で払われているのですが、もらう方は嬉しいことでしょうが、じつはそれも我々一人一人からこそって頂いているので、国が負担しているというのとは少し違うのです。
国民感情として、「国を挙げての支援にみなさんもご協力ください」と言われれば、日本国民であれば「しかたがないか」となりますよね。
そこを逆手に取って、なんでもかんでも国民から徴収しようとする愚かな政策なのですが、なぜそういう発想になってしまうのでしょうか。
それは、「この国は借金まみれでお金がないから」という妄想を今だに現実だと思い続けている無知な政治家や学者、そしてマスコミのせいで、なにかといえば国民からという発想なのです。
現実問題として、様々な新たな税を打ち出そうとしているのが今の自民党政治です。
これだけ何もかもが値上がりしているのに給与は上がらない、しかもコロナはいつまでも収束せずに我慢の毎日がまだまだ待ち構えているというのに、さらに国民に負担をと考えているのが今の自民党なのです。
そんな現実が目の前まで迫っているのに、なぜそんな無知な政策しか行わない政党に一票を投じてしまうのでしょうか?
世界各国では、とっくにその事に気がついて国費を使ってあらゆる国内整備を行っているのに、どうして日本だけは30年も間違えてしまっているのでしょうか?
それはひとえに、「政治に関心がない無知な人」が選挙にいかないからです。
もっというと、「政治の勉強もせずに付き合いで選挙に行く人」が多いからです。
選挙に行ってどの政党に投票するかを人間関係で決めている人、意外と多いのではありませんか。
我々の生活がかかっている、将来のこの国の行く末を任せられる政治家を選ぶための選挙に行くのに、政策を調べて投票するのではなく、「お付き合いだから」とか、マスコミの報道だけを信じて安易に選択するという今の選挙のありかたでは、それこそ間違いなくこの国は無くなってしまうと思います。
お付き合いでというのは具体的に言うとこういうことです。
バリバリの公明党支持者でバリバリの創価学会員である私の母からは、今だに選挙前になると公明党に入れなさいよと連絡が来ます。
私だけではありませんよ、私の家族全て、個人個人に公明党へ投票するようにと連絡が来るのです。
母だけではありません。
ご近所に住む創価学会員からも訪問されて必ずお願いされます。
創価学会と公明党の話に興味のある方はこちらをみてください↓
創価学会と公明党の関係はすでに多くの人が知っているとは思いますが、創価学会員である以上、それはそのまま公明党員であるわけです。
創価学会の理念を政局にということでできたのが公明党ですから当然ですよね。
創価学会の理念が世界平和ですから、その方向性は大いに結構だとは思います。
・・・が、世界平和を願うのは世界の全ての人がそうなのであって、平和を願わない人を探すほうが難しいでしょう。
問題はその手法を具体的にどう政局で発揮するかなのであり、自民党と組んで与党となった公明党は、では果たして私達の生活を豊かにしてきてくれたのかというと、それが今の現実なのです。
つまり増税しか考えていないのです。
増税なんかしなくても、日本には財源はたくさんあって、日銀もそのことを認めています。
なのに更に国民を苦しめる増税を考えている無知な政党なわけです。
「そんな政党になんで投票するの!!」と私は母に尋ねます。
すると母は、「何言ってるの、色々といいこともやっているじゃない」
「色々とって例えば何??」と聞くと「一つ一つ言えないくらい色々よ」と母・・・
「それはいいとして、更に増税ってそれで良い訳??」と聞くと、「我慢しなきゃ仕方ないんじゃない」と母。
結局何一つ具体的には知ってはおらず、「携帯電話を安くしたのも公明党じゃない」と、誰でもが知っているそのことだけは知っているようでした。
母を責めても仕方がないのかもしれませんが、結局多くの創価学会員、そして自民党を支持している、せざるをえない組織の人から頼まれたら投票せざるをえないという人が多いのは事実で、そんなしがらみのない選挙なんてあるわけないということは分かってはいるのですが、結局そんな力関係によって政局が変われない、結果自分たちが今の生活を苦しめているのだということに気がついていないことが情けなく感じるのです。
私は日帰り温泉によく行くのですが、そこでお爺ちゃんどうしの会話を聞いていると、我慢とか改革とか言う言葉がよく使われています。
日本人ならではの考え方、精神なのかもしれませんが、間違った報道によってすっかり騙されて、それが意味のない我慢であったと知ったとき、この人達はどう感じるのだろうなどと考えてしまいます。
You Tubeなんて見るはずもない、テレビやラジオでしか情報を知りえない人達が選挙に行く限り、確かにこの国の方向転換は難しいのかもしれないと思わざるを得ません。
こんな無意味な、国民を苦しめるだけの構想をかかげて改革だ我慢だと訴え、それでも多くの国民はまんまと騙されて投票してしまっている維新の会。
「身を切る改革」などと言って我慢を流行させてしまった小泉純一郎、そして当時の民主党の無駄を省く改革、そして今もなお更に更に改革だ改革だと言って削ること、我慢することがこの国をよくすることだと訴える維新の会、そして橋本徹、そしてどこまでも間違った財政論をテレビで訴えまくる辛坊治郎、かつてはこの人達の書籍で勉強いしていた自分が恥ずかしいです。
政治も経済も歴史も、偏った人達だけの意見を聞いているとこうなってしまうのですね。
必ず視野を広く持って勉強していかなければならないと感じました。
最終更新日 : 2022-07-18