
本年10月から施行されるインボイス制度・・・
皆様はこの実態についてご存知でしょうか?
何年も前から決定していたいわゆる増税の新たな制度なのですが、いくら廃止の方向へと働きかける人たちがいても、なんやかんやと邪魔をする人たちのほうが当然ながら多くおり、結局は本年度の施行となるわけです。
難しいことはさておき、結局のところこの制度というのは個人事業主やフリーランスという、細々と自営で仕事をしてきた、あるいは大して売上を上げることが出来ていなかったがために、消費税が免除されていた人達からもねこそぎいただこうという制度なのです。
しかもあくどいのは、この制度に登録しないでおくと仕事に支障が生じてしまう業種も多いので、しっかり登録せずにはいられず、したがって支払いから逃れることが出来ないような仕組みになっているというえげつなさなのです。
この制度に反対して街頭演説などで必死に国民に訴えているれいわ新選組の山本代表に対して、かの橋下徹氏がテレビ番組で徹底的に批判していました。
「そもそも消費税は消費者から預かったお金なんだから、それを税務署へ収めることを怠ってネコババしていた免税事業者達から、しっかりと払っていただきましょうという制度なのに反対するのはおかしい・・・」
この部分だけを聞いた人は「さすがは橋本、不正を許さない正義の人だな・・・」と思うことでしょう。
私もどれだけこの人に騙されてきたか分かりません・・・心から反省しています。
どうして弁護士になれる頭脳があり、大阪府知事まで経験した人が国民を苦しめる為だけに存在するこんな制度をむしろ推し進めようとするのか・・・
それは、信じられないことではあるのですが、そもそも税の仕組み、そして何より「貨幣観」を間違えているからなのです。
「消費税というのは、私達消費者一人ひとりが、買い物をする度に料金に上乗せして支払っている」
きっと誰もがそう思っていると思います。
なぜなら、そのようにテレビでも言っていますし、明らかにそのように説明されてきたはずです。
ですので、誠に残念ですが、橋下徹もそうだと思っていて、インボイスは正しいと言っているのかもしれません。
しかし実態は全く違うのです。
消費税というのは、私達客が税として払っているのではないのです。
確かにレシートには「内消費税額〇〇円とか消費税8%〇〇円」とか書かれていますから、本来の値段に上乗せして支払っていると思わされてきていました。
しかし実際は、私達が払っているのはただの商品の価格なのであり、税の分まで払っているのではないのです。
違う面から説明すると、消費税というのは名前に消費が入るので、つい消費者が負担するみたいな印象を持ってしまいがちですが、実際の支払義務はお店、つまり企業が払わなければならない税なのです。
「税の分を価格に上乗せしてもいいですよ」と税務署から言われ、そのかわり徴収した税金分は税務署に消費税として払ってくださいね」
これが消費税の仕組みなのです。
したがって、本来は消費者である私達には何の関係もない税なのであり、売上の10%分は消費税として収めてくださいね、そのかわりに商品の代金を値上げしても構いませんよということなのです。
「構いませんよと言われても、そう簡単に値上げしたら商売上がったりだよ」
そう言って、よくテレビで耳にする「企業努力だけではいかんともしがたく、断腸の思いで値上げを」というフレーズが誕生するわけですね。
今や世の中は空前の値上げラッシュに見舞われています。
今までは企業努力でなんとかなってきた会社も、ガソリン価格はず~~~~~っと高値のまま、電気やガスも上がる一方、特にひどいのがほぼ外国からの輸入に頼ってきた飼料価格の高騰などによって、努力などではどうにもならない状況なのです。
このことが日本以上に大事になっているのがフランスで、エネルギー価格と小麦の高騰でパン屋さんの廃業が相次いでいるのです。
フランスでパン屋が廃業するということは、日本で田んぼが無くなるに等しく、さすがにマクロン大統領も支援の方向で調整しているとのことですが、そんな何もかもが値上がりするなか、さらに今まで免除となっていた小さな会社や個人からも根こそぎ税金を徴収しようというのがこのインボイス制度なのです。
一体この国はどこまで国民を苦しめれば気が済むのでしょうか・・・
そして、自分たちは豊かな生活をしているかもしれませんが、ごくごく一般的な所得の国民のことを本当に考えて言っているのでしょうか橋下徹は・・・
もし本当に税を理解していないのであれば、テレビであれほど知ったかぶりで話すのはいい加減止めてほしい。
そして、結局のところ多くの国民の貧困化に手を貸していることになる発言をしていることを知るべきでしょう。
インボイス制度をわかり易く解説している動画で実態を知りましょう。
この制度について猛反対を訴えている元衆議院委員で税理士の安藤裕氏のチャンネル
さて、消費税だけでもうんざりですが、給与明細を見る度にとても憂鬱な気持ちになるのは私だけではありませんよね。
いったいどれだけ税という名のもとに一人ひとりから巻き上げたら気が済むのでしょうか。
総収入におけるすべての税を計算すると、なんと4割は税金として持っていかれているのです。
なぜそんなに払わなくてはいけないのですか?
一人ひとりからそんなに取らないと国が運営できない・・・そういうことなのですか!!
そうなんですよね!!
だって頭の良い人達が作った制度でしょ。
いかにも頭が良さそうで、経歴も学歴も申し分なくて、誰しもが憧れるような有識者や大学の教授などが話し合って作ってきた制度なんだから、きっときっといつかは皆が豊かになれるんですよね。
今はただ我慢の時なんですよね。
そうなんですよね!!
まるで江戸時代にタイムスリップして、代官様に年貢を納めている気分でしかないのですが、まさかそんな馬鹿なことはありませんよね、民主主義の現代において・・・
財務省というエリートばかりが集まるような政治家集団が、国が滅ぶような政策を打ち出す訳ありませんよね。
そして、私が以前まで大尊敬して経済を学ばせていただいてきた、たくさんの書籍を買わせていただいた経済学者が、実は単なる無知で知ったかぶりで書籍を出していただけだなんてことはありませんよね、それはあんまりですよね。
私はワイドショーとかの特に朝から昼間にかけて放送されている番組が大嫌いで、コメンテーターとかと名乗る知ったかぶりの名前だけ知れた芸人やお門違いの評論家が好き勝手言い放題、その発言に何の根拠もなく勉強しているでもなく、どこかで見聞きしただけの薄っぺらい知識だけで人気取りのためだけに発言しているとしか言いようがない内容、そしてそれが結果として多くの国民に嘘の情報を伝えているのだということに気がついていない、罪の意識がまるでないそんな番組が許せない一人なのです。
これを見て下さい。
いったいどんだけ罰金を払わされているのか、本当に知った上で語っているのですかコメンテーターの皆さん。
テレビに出演している人達というのは、つまりはほとんどが売れっ子です。
その収入を聞いたら驚くことになると思いますが、毎日出演しているような人になると年収は億になります。
そんなお金持ちの人達が言うことをほのぼのと聞いて、平和だわ~なんて感じている間に、これほどまでに多くの罰金を払わされていることに気がつけないでいると、間違いなくこの国は終わってしまいます。
特に一番許せないのは、コロナ対策での支援金にしても、つい最近議論されている防衛費の増額についても、最後には必ず「財源はどうするのでしょうか、心配です」とか、「その分を国が借金して後に子や孫に負担を強いるのはいかがなものか」という発言が飛び出すことです。
これによって多くの国民は「ならば増税も止む終えないか」という方向に考えが向かってしまうのです。
コメンテーターならいざしらず、経済学者や大学の教授、そして政治家のほとんどまでもが全く間違った「貨幣論」を信じている現在、どうしたって「何かをやるなら増税」「財源はすべて税金しか無い」そうなってしまうのです。
最近何かとテレビに出まくるようになったイェール大学教授で天才と言われている成田悠輔、そしてひろゆきがMMT論者(現代貨幣理論を広めようとする三橋貴明氏など)と激論を交わす動画が話題になっているのですが、この二人が全く同じような議論のすり替えを行います。
現代貨幣理論では、物価が過度に上昇するまでは無限に貨幣を発行できると解説しているのに対して、この二人は「ならば国民一人一人に例えば一億円渡したとして、その人達が皆働くことを止めてパチンコに行ってしまっても、経済が安定すると言えるのか」などという意味不明の議論を投げかけてきます。
そんなことを考える意味すらないのは誰の目から見ても明らかなはずなのに、彼らは一体なぜそんな意味不明の発言で議論を脱線させようとするのでしょうか?
どうして共に税金は財源ではないという真実を認めようとはしないのでしょうか。
なぜおかしな理屈ばかりを並べて相手を撃沈させるようなことばかりを言うのでしょうか。
多くの緊縮財政派の人達も、コロナで国民一人あたりに10万円もの給付を行ったのに、経済が破綻するどころか何も変わらない、つまり10万円の支給を一度した程度では、この国の経済はなにも変われないことを知ったはずだし、諸外国ではもっともっと国民に現金を支給し、税金も安くした事実を知っているはずなのに、どうしてインボイスなんてもので更に増税をなんて発想にいたるのか不思議で仕方ありません。
それどころか防衛増税をなんて議論も進んでいるほどです。
上の動画で議論している三橋貴明氏も池戸万作氏も、なんでもかんでも税金として徴収する意味はなく、政府は財政支出をして物価高騰の下支えを行い、給付金が必要な人にはしっかり給付し、経済が安定して国民の所得が増えたら税で徴収すれば良いと言っているのであって、この人達を否定することで一体何のメリットがあるというのでしょうか。
結局のところ、国民のためになる政策を提案している人を受け入れることをせず、国民が等しく貧しくなる増税という道をこれからも守り続けていくことに加担していることになるのだということに全く気がついていない。
そして思うのです。
「結局自分だけか、自分が豊かだから何とかしようという気持ちがわかないんだな・・・・と」
私自身、この三橋貴明氏らの動画を知ったのはずいぶん最近のことで、それまでは辛抱治郎や竹中平蔵、そして池上彰など著名な人達の書籍で経済や政治を勉強してきました。
この人達は皆人柄として感じがよく、全く疑うこともなく尊敬しまくってきたわけですが、実態としての経済、そして自分の収入、そして毎年上がる様々な税、それらを経験してきて、「あれ、何かがおかしいのではないか」「少しも豊かになっている実感がない」そう感じて、イメージからしてあまり人相も良くない人達の動画であっても、平たく見ていこうと思って見たところ、目からウロコでした。
一体今まで何を正しいと思ってきたのか、とても恥ずかしい気持ちになりました。
どうか皆様の中にも「税金は払って当然」とか「税金で国は運営されているんだ」などと思っている方がいるようでしたら、少しでも早く真実にたどり着いてほしいと思います。
そして自分なりの方法で正しい情報を発信してほしいと思います。
それこそが子や孫のために示すべき本当の道であると確信しています。
◆インボイスの悪をわかり易く解説した動画◆
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最終更新日 : 2023-01-22